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麦茶のお話

麦茶の歴史

日本には、早くから大麦を煎って飲み物にする風習がありました。
緑茶の普及よりも早く、戦国の武将も好んで飲んでいたと伝えられています。
江戸時代末期になりますと、麦茶は町人の気軽な飲み物として親しまれ、また、当時は、「麦湯店」といった喫茶店のような所で飲まれていたようです。
(麦湯という言葉は、平安時代で既に登場していたそうです。)
そして、明治時代になると一般家庭でも盛んに飲まれるようになり、夏の定番となりました。
夏の季語である麦茶が、最初の頃は冷たい飲み物ではなかったなんて意外ですね。 

麦茶の特徴

麦茶は、コーヒーや紅茶などと違い苦みや渋味の成分であるカフェインやタンニンを含んでいません。
どなたでもお飲みいただける自然飲料です。
麦茶の癖のない味は、ドクダミなど特徴のある他の茶原料の風味を引き出し、風味豊かなものにしてくれます。


また、最近多く見られるブレンド茶には、麦茶が多く用いられています。
(“原料名:大麦”で表示されています)
また、香ばしい香りが、更においしさを感じさせてくれます。
弊社の麦茶は、高温で瞬時に煎り上げる“一度煎り”の方法をとっています。

麦茶の効能

麦茶は暑い夏に心地よい清涼感を与えてくれる、身体に優しい飲み物です。
そして、特に暑さで失われた水分補給に役立ち、血をサラサラにすると言われています。
これは麦茶の香りの成分であるピラジンによるもので、ピーマンや納豆の匂いの成分でもあるそうです。
また、身体の熱を冷ます作用があり、夏バテ防止に最適な飲み物と言えます。
夏バテのメカニズムは、気温が上がると人間は体温の上昇を抑えるため、汗を出して放熱します。
汗をかき続けますと、その結果血液が濃縮されドロドロの状態になり、更には、血行不良によって血のめぐりが悪くなります。
そして、筋肉に疲労物質である「乳酸」がたまり、身体がだるくなってしまいます。これが夏バテの典型的な症状です。